女性のハイヒール速度「徒歩1分=80m」?不動産広告にみる距離・時間の表示のこと

今週は「不動産広告を見る時知っておく事」がポイントです。
前回は不動産情報にみる「面積」の事でしたが、今回は物件の「距離」の事。
不動産資料に駅から○mとか、○分とか、学校から○mとか記載されているのを見る事ありますよね。
物件探しの時結構、
・最寄からの距離
・所要時間
を重視で決定しようとする事ありますね。
あれって不動産屋が実際歩いて計っているわけではないです。
不動産の表示に関する「公正競争規約」による、
徒歩1分=80m
っていう、物件情報を掲載する際の共通ルールがあるんです。
基準は何かって?
昔先輩から教えてもらった話で真偽は不明ですが、
「女性がハイヒールを履いて歩いた平均の分数」から徒歩1分=80mという基準ができたとも言われています。
《ポイント》
① 徒歩1分=80m (1分未満で80m以内でも徒歩1分と表示)
② 直線距離ではなく「道のり」、1分未満は切り上げ
③ 信号・踏み切り待ち・歩道橋などの「上り下がり時間」は入りません。
④ 駅や大きい商業施設・学校等(広い敷地の目的地の場合は、出入り口ではなくて、一番近くの敷地部分まで)
ちなみに、よく不動産広告で目を引くアピールポイントで「駅近物件」って、ありますよね?
物件っていうものは、駅からの距離が物件の売却価格に関係しているからです。
物件価格は「駅近」だけが大事な要素ではありませんが、都会の場合は特にはっきりしていています。
駅から距離(所要時間)5分づつ増すごとに物件の㎡単価がおおよそ7%~15%位の間で下落して表示される場合があります。
駅からの距離(所要時間)により平均㎡単価に開きがあるということです。
静岡の場合(国土交通省「不動産取引価格情報」より)
平均最寄駅からの平均距離(所要時間) | 13.2分 |
平均的な間取り | 3LDK |
平均取引価格 | 1,814万円 |
平均面積 | 72.8㎡ |
平均㎡単価 | 24.4万円 |
歩く速度とか、選ぶ脇道によって実際の時間と異なる場合も有るので、真剣に検討する場合は、
自分の足で確かめることが大切です。
では、また来週。